7.8 パン粉のドーナツと林檎のポリッジ (捷, 15世紀)
この料理は šišky と表現されているため, 辞書的には「団子」「ダンプリング」である(図7.6). しかし, バターで焼き上げる工程があるためここでは「ドーナツ」と書いた.
図 7.6: パン粉のドーナツと林檎のポリッジ
| 難易度 | |
|---|---|
| 材料調達 | ★★★☆☆ |
| 調理 | ★★☆☆☆ |
7.8.1 材料
正確に量らずに作ったので適切な比率は不明. 適宜継ぎ足してほしい.
- ドーナツ
- 卵 2-3個
- パン粉 適量
- 砂糖 適量
- 干しぶどう 適量
- バター
- ポリッジ
- りんご
- シナモンスティック
- 白ワイン
- バター
7.8.2 作り方
ドーナツ
- ボウルに卵を割り, よくかき混ぜる
- 砂糖と干しブドウを入れる
- パン粉を少しづつ入れながらかき混ぜる
- 固まってきたらこねて生地にする
- 団子の大きさにする
- あまり大きすぎると中まで火が通らない.
- フライパンを火にかけ, バターを多めに溶かす
- 表面に焼き目が付く程度に団子を数分焼く
- フライパンから取り出し, 油を切る
ポリッジ
- りんごの皮をむき, みじん切りにする
- 鍋を弱火にかけ, バターを溶かす
- りんごを入れて焦げ付かないように加熱する
- シナモンスティックを入れる
- 必要に応じて水を足し, りんごが柔らかく崩れるまで加熱する
- 白ワインを注ぎ, さらに数分加熱する
ポリッジの上にドーナツを乗せると良いだろう.
7.8.3 補足
日本のパン粉は粗いので袋にいれて叩くなどして粒を細かくしてから使うと良い. しかし当然ながら小麦粉よりは目が粗いので, あまりきめの細かい生地にはならない.
りんごのポリッジは 繻 and コストマリー事務局 (2018) pp. 78-79 に類似したイングランドのレシピが見られる.
7.8.4 参考文献
- Random Innkeeper の動画
- 繻 and コストマリー事務局 (2018)
参考文献
繻鳳花, and コストマリー事務局. 2018. 中世ヨーロッパのレシピ. 東京: 新紀元社.