4.4 番号のない節

ほとんどの出力フォーマットは number_sections オプションをサポートしています. これを true に設定すれば, 以下の例のように節への番号付けを有効にできます.

output:
  html_document:
    number_sections: true
  pdf_document:
    number_sections: true

特定の節に番号を付けたくないならば, number_sections オプションは true のままにして, その節のヘッダの直後に {-} を加えます. 例えばこのように.

# この節には番号がつきません {-}

全く同じことを, {.unnumbered} を使ってもできます. 例えば {.unnumbered #section-id} のように, 他の属性を追加することもできます. 詳細は https://pandoc.org/MANUAL.html#extension-header_attributes を確認してください.

付番されていない節は記述に特記情報を追加するのに使われます. 例えば本書では, 「はじめに」と「著者について」 の章は本文ではないため付番されていません. 図4.1を見ればわかるように, 実際の本文は番号の付いていない2つの章の後から始まり, 本文の章は付番されています.

付番された章とされていない章を示すための目次のスクリーンショット

図 4.1: 付番された章とされていない章を示すための目次のスクリーンショット

節番号は1つづつ増えます. もし付番した節の後に付番されていない節を挿入し, その後さらに付番した節が始まると, 節番号は再び増加していきます.