11.3 同じグラフを複数の出力フォーマットに
ほとんどの場合, 1つの図に対して png
や pdf
といった1つの画像フォーマットにしたいでしょう. 画像フォーマットはチャンクオプション dev
で操作できます. つまり, グラフをレンダリングするグラフィックデバイスを意味します. このオプションはデバイス名のベクトルをとることができます. これが例です.
```{r, dev=c('png', 'pdf', 'svg', 'tiff')}
plot(cars)
```
出力文書には最初のフォーマットのみが使われますが, 残りのフォーマットに対応する画像も生成されます. 例えば, レポートでは png
画像を掲載するが, 同じ画像の tiff
形式も求められるときなど, 追加で異なるフォーマットの図の提出が要求されるような場合に便利でしょう.
デフォルトでは, 通常なら画像ファイルは出力文書がレンダリングされた後に削除されます. ファイルを保持する方法は16.5節を参照してください.