14.4 どこにでもグラフを生成し, 表示させる

グラフは通常コードチャンク内で生成され, その直下に表示されますが, 以下の例のように表示場所を好きなところに指定したり, コードチャンクに隠すことも選べます.

このコードチャンクでグラフを生成しますが, 表示はしません.

```{r cars-plot, dev='png', fig.show='hide'}
plot(cars)
```

別の段落でグラフを導入します

![A nice plot.](`r knitr::fig_chunk('cars-plot', 'png')`)

一時的にグラフを隠すためにコードチャンクでチャンクオプション fig.show='hide' を使用しました. それから別の段落で knitr::fig_chunk() 関数を呼び出して, このグラフ画像のファイルパスを取得しました. このパスは普通は test_files/figure-html/cars-plot-1.png のようになっています. このファイルパスを導出するためには, fig_chunk() 関数にチャンクラベルとグラフィックデバイス名を渡す必要があります.

blogdown で作成したウェブサイトへの fig_chunk() の応用を https://stackoverflow.com/a/46305297/559676 で見ることもできます. この関数はどの R Markdown 出力フォーマットでも動作します. 特にスライド上では, スクリーンの広さが限られているため, 画像を表示するのに便利でしょう. 1つのスライドでコードを提示し, さらに別のスライドで画像を表示させることもできます.