はじめに

本書はクリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際ライセンス で提供されています. オリジナルはこちらで読むことができます.

This is an unofficial Japanese translation of “R Markdown Cookbook” by Xie, Dervieux, and Riederer, which is licensed under CC BY-NC-SA 4.0. The original is here.

: 本書はChapman & Hall/CRCより出版されます. 本書のオンライン版は (Chapman & Hall/CRC の厚意により) ここで無料で読むことができます. 本書はクリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際ライセンスのもとで提供されています. ご意見は GitHubで いつでも受け付けています. いつもありがとうございます.

The R Markdown cookbook cover

R Markdown は分析とレポート作成を1つのドキュメントとして結びつけるパワフルなツールです. 2014年初頭に rmarkdown パッケージ (Allaire, Xie, McPherson, et al. 2021) が誕生して以来, R Markdown はいくつかの出力フォーマットをサポートするだけの単なるパッケージから, 書籍・ブログ・科学論文・ウェブサイト, そして講義資料の作成までをもサポートする拡張性と多様なエコシステムを持つパッケージへと成長を遂げました.

R Markdown: The Definitive Guide (Xie, Allaire, and Grolemund 2018) という, ほんの数年前に書かれた情報の詰まったガイドブックがあります. これは rmarkdown パッケージやその他の拡張パッケージの組み込みフォーマットのリファレンスを詳説しています. しかし読者や出版社から, 作りたい内容を実現できるのかを見つけるまでが大変なので, より実践的で, 面白く役に立つ小規模な使用例を豊富に掲載したものがあればいいのに, というコメントをいただきました (言い換えるなら, 前書は無機質すぎるということです). これが本書の生まれた経緯です.

公式ドキュメントが存在するにも関わらず, R Markdown のユーザーは有名な Q&A フォーラム『スタック・オーバーフロー』でしょっちゅう助けを求めています. 本書の執筆時点では, r-markdown タグのついた質問 が 6,000 件以上ありました. あなたが探すべき問題が何であるか特定していないと, この膨大な件数の中ではフォーラムを利用するのが難しくなります. よって R Markdown を使ってできること, そしてどうすればできるか, の可能性の全てを把握することが難しいものとなるかもしれません. 本書の狙いはスタック・オーバーフローやその他のオンラインリソース (ブログの投稿やチュートリアル) から有名な質問を取り上げ, 多くのユーザーが毎日こぞって検索している問題に対して最新のソリューションを提供することです. 実際, 本書で扱うトピックを決めるのに役立つよう, 第二著者の Christophe はスタックオーバーフローの日々の最も人気のある投稿をスクレイピングする R Markdown のダッシュボートを作成しました. 幸運にも, 我々のクックブックはこれらの人気の投稿を含むことでより一層役に立つものになったに違いありません.

本書は R Markdown 文書の機能を活用する多くの例を掲載しています. クックブックとしてこのガイドは, R Markdown をより効率よく使いたい, そして R Markdown の力をもっと知りたい新規または初心者ユーザーにおすすめです.


  1. twitter @ill_identified: https://twitter.com/ill_identified↩︎