11.2 エラーが起こっても中止しない

時として, 例えば R のチュートリアルのために, わざとエラーを見せたいこともあるかもしれません. デフォルトでは, Rmd 文書のコードチャンクでのエラーは R の処理を停止させます. R の処理を停めることなくエラーを見せたいなら, 例えばこのように error = TRUE チャンクオプションを使うこともできます.

```{r, error=TRUE}
1 + "a"
```

Rmd 文書をコンパイルすると, 出力文書上でのエラーメッセージはこのような見た目になります.

Error in 1 + "a":  二項演算子の引数が数値ではありません 

R Markdown では error = FALSE がデフォルトであり, これはコードチャンクの実行時のエラーは処理を停止させます.