17.1 RStudio のキーボード・ショートカットを使う

R・ rmarkdown パッケージ・Pandoc がインストールされているかぎり, R Markdown のフォーマットはあなたの選ぶどんなテキストエディタでも使用できます. しかし, RStudioは R Markdownと深く統合されているので, 円滑に R Markdown を使って作業できます.

あらゆる IDE (統合開発環境) と同じく, RStudio にはキーボード・ショートカットがあります. 完全な一覧はメニューの Tools -> Keyboard Shortcuts Help で見られます. R Markdown に関連する最も便利なショートカットを表17.1にまとめました.

表 17.1: R Markdown に関連する RStudio のキーボード・ショートカット
Task Windows & Linux macOS
R チャンクを挿入 Ctrl+Alt+I Command+Option+I
HTML をプレビュー Ctrl+Shift+K Command+Shift+K
文書を knit する (knitr) Ctrl+Shift+K Command+Shift+K
Notebook をコンパイル Ctrl+Shift+K Command+Shift+K
PDF をコンパイル Ctrl+Shift+K Command+Shift+K
ここから上のチャンクをすべて実行 Ctrl+Alt+P Command+Option+P
このチャンクを実行 Ctrl+Alt+C Command+Option+C
このチャンクを実行 Ctrl+Shift+Enter Command+Shift+Enter
次のチャンクを実行 Ctrl+Alt+N Command+Option+N
全てのチャンクを実行 Ctrl+Alt+R Command+Option+R
次のチャンクかタイトルへ移動 Ctrl+PgDown Command+PgDown
前のチャンクかタイトルへ移動 Ctrl+PgUp Command+PgUp
文書のアウトラインを表示/隠す Ctrl+Shift+O Command+Shift+O
本, ウェブサイトその他のビルド Ctrl+Shift+B Command+Shift+B

加えて, F7 キーを押してあなたの文書のスペルチェックがができます. Ctrl + Alt + F10 (macOS では Command + Option + F10) で R セッションを再起動することもできます. 新しい R セッションから演算するほうが結果はより再現性が高いため, 定期的に再起動することは再現性の確保に役立ちます. これはドロップダウンメニューの Run ボタンの後ろに隠れている, “Restart R and Run All Chunks” を使ってもできます.