3.1 コードチャンクとインライン R コード

R Markdown 文書はテキスト (ナラティブ) とコードが混合してできています. Rmd 文書には2種類のコード, コードチャンクとインライン (行内) R コードです. 以下は簡単な例です.

```{r}
x <- 5  # 円の半径
```

半径 `r x` の円に対し,
その面積は `r pi * x^2` である.

通常コードチャンクは ```{} で始まり, ``` で終わります. コードチャンク内ではコードを何行でも書いてかまいません. インライン R コードは `r ` という構文を使って文書のナラティブの中に埋め込まれます. 上記の例ではコードチャンク内で円の半径として変数 x を定義し, 次のパラグラフでこの円の面積を計算しています.

チャンクオプションを通してコードチャンクの挙動と出力をカスタマイズできます (オプションはカーリー・ブレイス {} 内に与えます). 例のいくつかは11章で見つかるでしょう. コードチャンクに別のプログラミング言語のコードを書くこともできます (15 章を見てください).