4.16 特殊文字をエスケープする

Markdown 構文で特殊な意味を持つ文字がいくつかあります. これらの文字を直接使いたい場合, エスケープしなければなりません. 例えばテキストを囲むアンダースコアの組はたいていの場合テキストをイタリック体にします. イタリック体ではなく, アンダースコアをそのまま表示させたいなら, アンダースコアをエスケープする必要があります. 特殊な文字をエスケープする方法は, その直前にバックスラッシュを付けることです. 例えば「ここは\_イタリックに\_したくない.」というふうに. 同様に, # をセクションヘッダを表してほしくないなら, \# これは見出しではない などと書くこともできます.

4.12 節で言及したように, 連続した空白文字は1つの正規スペースとして表示されます. 書いたとおりに連続した空白文字を表示させたいならば, 1つ1つにエスケープが必要です. 例えば ソーシャル \ \ \ ディスタンス維持 というふうに. 空白がエスケープされた時, 空白は「改行しない空白」に変換されます. これは, そのスペースの位置では行が折り返されないということです. 例えば Mr.\ Dervieux と言うふうに.