謝辞

いつものことですが, まず本書の執筆作業の自由を与えていただいた雇用主である RStudio 社に感謝の意を表します. 執筆作業が始まってから, 上司である Tareef Kawaf との毎週のミーティング当初15分から5分に削減され, それから完全になくなりました. 私は複数の友人から所属先で耐えられないほど多くのミーティングがあり, 時間の浪費になっていると聞いていました. 集中力の維持の観点から, 最近ある友人は「5分間 Slack をミュートすることができるかもしれないが, 1日中ミュートできないのか?」と嘆きました「もちろんできる!」と私は答えました. 私は1ヶ月でも好きなだけ Slack をミュートできるようになったようです. 誤解しないでください — Tareef や同僚が邪魔だという意味ではありません. 皆の提供してくれた自由がどれだけ価値あることかを伝えたいだけです.

R Markdown Definitive Guide を刊行したのち, このクックブックを執筆することを思いつきましたが, アイディアはまだ貧弱でした. 困難で高く付く作業でした. 最初に Michael Harper の後押しがなければ, この作業にまじめに取り組むことはなかったでしょう. Christophe Dervieux は助けが必要なときにいつも近くにいました. 彼の R と R Markdown のスキルにより作成されたダッシュボード ( flexdashboard パッケージによるもの) は人々が興味を持つであろうもの, 役に立つであろうトピックを本書に記載する助けになりました. 同時に多数の Github issues を手伝ってくれたため, 最小限の再現例も添付してないバグ報告と格闘する時間を執筆作業に割くことができました. 同様に, Martin Schmelzer, Marcel Schilling, Ralf Stubner をはじめ数名がスタック・オーバーフロー上の R Markdown の質問に答えるのを手伝ってくれました. おそらく意図してのことではないと思いますが, 彼らの努力は私の多くの持ち時間を節約してくれました. 最近のスタック・オーバーフローでは Johannes Friedrich の活動が注意を引きます. これまでに何度か, スタック・オーバーフローの質問を開いたら彼がもう回答していた, ということがありました.

10.3 節では David Keyes が私を救ってくれました. 私は彼のことをあまり知りませんでしたが, 表を作成するためのパッケージをいくつか紹介する すばらしいブログ記事を彼が書いていたおかげで助かりました. Holtz Yan の R Markdown の豆知識に関する投稿, Nicholas Tierney の本 R Markdown for Scientists Maëlle Salmon の R Markdown の講座, Jennifer Thompson の R Markdown の講座, Emi Tanaka の R Markdown のワークショップ, Alison Hill の R Markdown ワークショップ (私も講師の1人です), Alison Hill と Emi Tanaka’s R Markdown のワークショップ といったそれ以外のオンライン上の資料もまた, たいへん助けになりました.

Maria Bekker-Nielsen Dunbar, Nathan Eastwood, Johannes Friedrich, Krishnakumar Gopalakrishnan, Xiangyun Huang, Florian Kohrt, Romain Lesur, Jiaxiang Li, Song Li, Ulrik Lyngs, Matt Small, Jake Stephen, Atsushi Yasumoto, Hao Zhu, John Zobolas といった方々がプルリクエストを送ったり, issues を埋めたりして多くの方が本書の Github リポジトリに貢献してくれました. 本書の素晴らしい表紙絵は Allison Horst によってデザインされ, 全体のデザインは Kevin Craig によって完成されました.

本書の当初のアイディアの一部は 2018年の RaukR Summer School で knitr のあまり知られていない機能について のリモート講演で生まれたものでした. 視聴者は knitr の機能についてレシピ形式のような手短な入門を好んでいるようでした. 私を招待していただいた, Marcin Kierczak と Sebastian Dilorenzo をはじめとするサマースクールのオーガナイザたちに感謝したいです. Genentech と DahShu. でものちに同様の講演を行いました. 招待していただいた Michael Lawrence と Yuqing Zhang, そしてフィードバックをくれた視聴者のみなさんにも感謝したいです. Paul Johnson からは2020年刊の The American Statistician に掲載された R Markdown: The Definitive Guide に対するとても有意義な批評をいただきました. 彼がこの本には詳細な例が欠けていると批判してくれたため, この「決定版ガイド」は十分に決定的とはいえないことになりました. 彼の論評には心から称賛と賛意を送ります. この新しいクックブックがこの溝を埋めてくれることを願います.

これは編集者の John Kimmel との仕事で5番目になる本です. 彼と Chapman & Hall/CRC のチームとの共同作業は常に喜びに満ちていました. 他の著者たちに bookdown が広く利用されるのは bookdown の成功だと John が言ってくれるたびに私は興奮しました. 私の以前の著作の プロダクションエディターであった Suzanne Lassandro が, 他にも多くの責任ある立場にあり著者と直接の接点がほとんどなくなった今も, 本書の手助けになるよう熱心に取り組んでいると John から聞いて私は誇りに思いました. Suzanne と校正担当 (Rebecca Condit) は初稿から「たったの」377箇所の問題を見つけ出してくれました. 実は次の本のミスは30箇所くらいだろうという以前の私の予想は楽観的すぎました. LaTeX の専門家 Shashi Kumar は PDFを印刷する直前の最後の障害となった, 厄介な LaTeX の問題を解決する手助けをしてくれました.

John は原稿へのフィードバックのために数名の査読を用意してくれました. 実質的に9人の偉大な査読を得ることになりました. 彼らの1人は共同著者として迎えられれば良かったのにと思うほど偉大でした! 9人の査読との作業は膨大でしたが, 間違いなく苦労に見合った価値がありました. Carl Boettiger, John Blischak, Sharla Gelfand, Johannes Friedrich, Atsushi Yasumoto, そして残りの匿名の査読たちの有意義なフィードバックに感謝の意を送りたいと思います.

本書の最後のパートの作業は私の昔なじみの友人, Dong Guo と Qian Jia が引っ越した後の空き家 (ネット回線なし!) で行いました. 私が疲労困憊しとにかく静かな環境を必要としていた時, 家を一時的なオフィスとして使わせてくれた彼らに感謝します. 彼らに別れを告げるのは悲しいです. 私にとって, この本を彼らの家で仕上げられたことは, 両親とかわいらしい娘のいる彼ら家族とともに良き思い出となるでしょう.

最後に絶対に逃せないユニークなこととしては, COVID-19 のパンデミックの下で自宅にいた2人の小さな「超役に立つ同僚」 (5歳と3歳)に感謝することです. もし2人がいなければ, 5ヶ月は早く刊行できたでしょう. 今となっては託児所 (Small Miracle) の先生が懐かしいですし, 料金もきっと高くはないと感じています…

Yihui Xie ネブラスカ州エルクホーンにて